バイスロータリーソレノイド
Bi-Stable Rotary Solenoid

製品紹介

タカノバイスロータリーソレノイドは、ロータに円筒状の永久磁石を用い、永久磁石とヨークに発生した磁極との反発と吸引によって回転運動します。通電を切っても永久磁石の保持力で位置を保持します。シャフトの前後直線運動(スラスト方向の運動)をメカ構造により回転運動に変換する従来の一般的なロータリーソレノイドとは違い、直接回転運動をするためシャフト方向に運動がなく、長寿命を実現した構造です。


  1. 双安定型です。

    通電の方向を変えるだけで左右へ回転します。通電を切っても永久磁石の保持力で位置を保持します。

  2. 高出力、高速応答です。

    スプリングを使用せず、往復の作動を通電の切換えによって行いますので、高出力、高速応答です。

  3. 復帰バネ付も用意しました。

    駆動回路の簡略化、フィールセーフに対応します。

  4. 動作角は、広範囲に設定できます。

    約90°の範囲の中で任意に設定できます。

  5. 出力軸のスラスト方向の動きがなく衝撃音が小さくできます。

    出力軸のスラスト方向の動きがなく、ストッパを外部に設けますので衝撃音を小さくする対策がとれます。
    ストッパ内蔵型は、ストッパの材質を吟味し、衝撃音対応、振動音対応を取っています。

  6. 長寿命です。

    軸受以外に、他に摺動部がありませんので長寿命です。

  7. 種類が豊富です。

    用途に合わせてご選定いただけます。

  8. 特殊用途にも対応いたします。

    カスタムなシャフト形状や取付け形状は、社内の金属加工部門にて迅速に対応が可能です。

バイスロータリーソレノイド

シリーズ一覧

薄型ロータリソレノイドRSF22シリーズ

  • 厚み8mmの薄型タイプで省スペースに取付可能
  • 同型のモータに比べて高トルク
  • 高速応答

用途例

  • 光学機器の高速シャッター
  • 眼底カメラ、測量機などのシャッター
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 資料
5V 12V 24V
RSF22/08-O035 φ22×8 35Ω 0.0017 - -

薄型ロータリソレノイドRSR28シリーズ

  • 厚み17mmの薄型タイプで省スペースに取付可能
  • 回転軸のスラスト運動が少なく長寿命
  • 同型のモータに比べて高トルク

用途例

  • エキシマレーザー光手術装置、眼底カメラ、測量機などのシャッター開閉
  • 自動スイッチ制御駆動部
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 資料
5V 12V 24V
RSR28/17-CAB0 φ28×17 0.013 0.024 -

超小型ロータリーソレノイドRSR7シリーズ

  • 外径7mmの超小型タイプ、従来機種の体積比1/4倍
  • 小型メカ駆動用の専用設計設計
  • 光学系の高速シャッターに最適

用途例

  • 光学機器の高速シャッター
  • 光通信機器の光路変換、赤外線カメラ、監視カメラのシャッター駆動部
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 資料
5V 12V 24V
RSR7/10-T010 φ7×10 9.5Ω 0.00045 - -

超小型ロータリーソレノイドRSR10シリーズ

  • 外径10.5mmの超小型タイプ
  • 小型メカ駆動用の専用設計設計
  • 光学系の高速シャッターに最適

用途例

  • 光通信機器の光路変換、赤外線カメラ、監視カメラのシャッター駆動部
  • 光干渉断層計のシャッター開閉
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 資料
5V 12V 24V
RSR10/15-S φ10.5×20 13Ω 0.0006 0.0013 -

低発熱ロータリーソレノイドRSU14シリーズ

  • コイルを外部に設けた低発熱タイプ
  • 幅広い実績を持つ定番タイプ
  • 起動時のトルクが高く、高トルク/高応答

用途例

  • 金融端末機器(ATM、釣銭機、両替機、紙幣計測機)の紙幣、硬貨の振分け駆動部
  • 光学機器(眼底カメラ、測量機、分光器)のシャッター開閉駆動部
  • カプセル(薬剤)良否判定機の振分け駆動
  • アミューズメント機器の人形を倒す/起こす駆動部、コイン払いだし部の扉開閉駆動部
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 資料
5V 12V 24V
RSU14/10-SAP1-T115 29×25×23 115Ω 0.02 0.024 0.029
RSU14/10-WAP1-T115 29×25×23 115Ω 0.02 0.022 0.027
RSU14/10-CAP1-G014V 29×25×23 13.5Ω 0.024 0.042 0.064

長寿命ロータリーソレノイドRSR14シリーズ

  • ベアリング軸受けの長寿命タイプ
  • 高トルク、高応答モデル

用途例

  • 光学機器(眼底カメラ、測量機)の高速シャッター
  • 自動織機用の糸飛ばし距離の調整駆動部、郵便区分機の手紙振り分け駆動部
  • カプセル(薬剤)良否判定機の振分け駆動
  • ガンシューティングゲーム機の振動機構
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 資料
5V 12V 24V
RSR14/10-CAB0 φ26×31 15.6Ω 0.022 0.036 0.049
RSR14/10-PAP0-G015 φ26×31 15.6Ω 0.012 0.023 0.033
RSR14/20-CT2 φ26×61 20Ω 0.04 0.061 0.096
RSR14/20-CBB0-N032A φ26×44 32Ω 0.032 0.043 0.082

標準ロータリーソレノイドRSR20シリーズ

  • 汎用モデル
  • 積層ヨークとハイパワーな希土類磁石採用による
    高出力、高応答モデル
  • 幅広い実績を持つ定番タイプ

用途例

  • FA装置・自動搬送機のメカ駆動用高速アクチュエーター  (小包ソーター振分け)
  • 自動織機用の横糸カッター駆動部、ミニラボのシャッター/フィルター駆動部
  • 人口透析機のチューブクランプ、シャリ玉生成器のチャック開閉
  • アミューズメント機器の人形を倒す/起こす駆動部、シューティング機の振動機構部
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 資料
5V 12V 24V
RSR20/10-CAB0 φ50×35 15Ω 0.04 0.07 0.12
RSR20/20-CAB0 φ50×45 6.2Ω 0.07 0.18 0.23
RSR20/40-CAB0-N036 φ50×65 36Ω - 0.17 0.25

高出力ロータリーソレノイドRSR80シリーズ

  • 高出力トルクによりエアーアクチュエータの代用が可能
    煩わしいエアー配管・コンプレッサー等の
    駆動源を電磁駆動により削減可能

用途例

  • FA装置のメカ駆動部
  • 自動搬送機(小包ソーター)の仕分け駆動部
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 資料
5V 12V 24V
RSR80/80-CAB0 φ80×90 - 1.2 1.9

ストッパー内臓型ロータリーソレノイドRSE32/47-Cシリーズ

  • 動作角度20°のストッパーを内部にもち、外部ストッパーの設計が不要
  • 高保持力タイプ(無励磁保持力0.015N・m)
  • 取付けが簡単、ねじ1本で取付固定可能

用途例

  • 高速ソーター(振分け)機器駆動部
  • 金融端末機器の紙幣、硬貨の振分け駆動部(ATM、釣銭機、両替機、紙幣計測機)
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 動作角度 資料
5V 12V 24V
RSE32/47-C020 46.5×32×16 20Ω - - 0.02 20°
RSE32/47-C038 46.5×32×16 38Ω - - 0.02 20°

ストッパー内蔵型ロータリーソレノイドRSF26/20シリーズ

  • 動作角度37.5°のストッパーを内部にもち、外部ストッパーの設計が不要
  • 小型タイプ
  • 高保持トルクタイプ(無励磁保持トルク 0.01N・m)

用途例

  • 光学機器用の高速シャッター開閉、高速ソーター(振分け)機器駆動部
  • 内視鏡のフィルター切り替え駆動部
  • 金融端末機器の紙幣、硬貨の振分け駆動部(ATM、釣銭機、両替機、紙幣計測機)
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 動作角度 資料
5V 12V 24V
RSF26/20-CS38-G020 φ26×20 20Ω - - 0.002 37.5°

ばね復帰型ロータリーソレノイドRSR28シリーズ

  • ばね復帰により通電時間を低減、省電力、低発熱
  • 動作角度を25/35/45°から選択可能
  • 回転軸のスラスト運動が少なく長寿命

用途例

  • 光学機器用の高速シャッター開閉駆動部
  • 眼底カメラ、測量機などのシャッター開閉
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 動作角度 資料
5V 12V 24V
RSR28/17-SR φ28×20 27.5Ω - 0.0052 - 25°
35°
45°
φ28×20 110Ω - - 0.0052
RSR28/17-SL φ28×20 27.5Ω - 0.0052 - 25°
35°
45°
φ28×20 110Ω - - 0.0052

ロータリーソレノイド駆動用基板TSDシリーズ

  • 正転、逆転の通電時間を1~511msecの範囲で1msecステップごとに自由設定できるロータリーソレノイド駆動用の専用基板
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 ピークトルク(N・m) 資料
5V 12V 24V
TSD-R20-2B 80×100×33 7.2Ω - - -

注)外部ストッパ 

バイス ロータリーソレノイド本体には、一部機種を除きストッパが内蔵されておりません。

したがって動作角度を機械的に規定するストッパを設けてください。

この場合ストッパには、ゴム等の緩衝材を使用してください。金属どうしのストッパは、衝撃が強く故障の原因になりますので、避けてください。

シリーズ比較表

機種 直流抵抗 本体寸法
(単位:mm)
ピークトルク(単位:N・m)
5V 12V 24V
RSF22/08-O035 35Ω φ22 × 8 0.0017 - -
RSR28/17-CAB0 φ28 × 17 0.013 0.024 -
RSR7/10-T010 9.5Ω φ7 × 10 0.00045 - -
RSR10/15-S 13Ω φ10.5 × 20 0.0006 0.0013 -
RSU14/10-SAP1-T115 115Ω 29 × 25 × 23 0.02 0.024 0.029
RSU14/10-WAP1-T115 115Ω 29 × 25 × 23 0.02 0.022 0.027
RSU14/10-CAP1-G014V 13.5Ω 29 × 25 × 23 0.024 0.042 0.064
RSR14/10-CAB0 15.6Ω φ26 × 31 0.022 0.036 0.049
RSR14/10-PAP0-G015 15.6Ω φ26 × 31 0.012 0.023 0.033
RSR14/20-CT2 20Ω φ26 × 61 0.04 0.061 0.096
RSR14/20-CBB0-N032A 32Ω φ26 × 44 0.032 0.043 0.082
RSR20/10-CAB0 15Ω φ50 × 35 0.04 0.07 0.12
RSR20/20-CAB0 6.2Ω φ50 × 45 0.07 0.18 0.23
RSR20/40-CAB0-N036 36Ω φ50 × 65 - 0.17 0.25
RSR80/80-CAB0 φ80 × 90 - 1.2 1.9
RSE32/47-C020 20Ω 46.5 × 32 × 16 - - 0.02
RSE32/47-C038

38Ω

46.5 × 32 × 16 - - 0.02
RSF26/20-CS38-G020 20Ω φ26×20 - - 0.002
RSR28/17-SR 27.5Ω φ28 × 20 - 0.0052 -
RSR28/17-SR 110Ω φ28 × 20 - - 0.0052
RSR28/17-SL 27.5Ω φ28 × 20 - 0.0052 -
RSR28/17-SL 110Ω φ28 × 20 - - 0.0052
TSD-R20-2B - 80 × 100 × 33 - - -

詳しい主要緒元表は各製品ページをご参照下さい。

動作原理

一定動作角度内で高トルク、高速応答します

90°以下の角度内を往復動作する用途に優れています。


  • ロータリーソレノイドは、往復動作に特化して設計された回転アクチュエータです。
  • 当社のロータリーソレノイドは、固定側の2つのヨークとコイル、永久磁石をもつ可動側のローター部で構成され、コイルの通電方向を切り替えることでコイル側のN/Sが切り替ります。
    コイル側のN/Sにローターの永久磁石が反発することで往復動作します。
  • 一般的なモーターのように回転動作はできませんが、一定角度内の往復動作においては、同じサイズのモーターよりも高トルク、高応答で、優位です。

無通電自己保持力/低消費電力

保持トルクにより、無通電時も位置を保持できます。通電率を低く設計可能な為、低消費電力です。


  • ヨークが2極で構成された構造により無通電時に永久磁石がN極からS極に向けて磁界を作ります(点線矢印)そのため、無通電時でも永久磁石の吸着力で保持力が生まれ、位置を保持することができます。
  • 位置保持の通電を必要としない特徴により動作時だけの通電で使用可能です。
    温度の上昇が少なく、低消費電力です。
  • ご使用負荷の重さに合わせて、機種をご選定ください。

ロータリーソレノイド動作原理動画

駆動方法・駆動回路

外部ストッパーの設置

バイス ロータリーソレノイド本体には、一部機種を除きストッパが内蔵されておりません。

したがって動作角度を機械的に規定するストッパを設けてください。

この場合ストッパには、ゴム等の緩衝材を使用してください。
金属どうしのストッパは、衝撃が強く故障の原因になりますので、避けてください。


【外部ストッパー設置方法】

  • 納入時(ストッパがついていない状態)では、永久磁石とシャフトDカットの位置関係は下記図A)もしくは、B)の状態で安定して(磁力がつりあって)います。


    (A)
    (B)
  • ご使用いただく際は、シャフトDカットの位置関係を納入時の安定状態からずらし、外部ストッパを設置します。外部ストッパの設定基準となる、振り分け中心点を示す基準点が、製品外形寸法図にしめす0°になります。

    弊社では振り分け中心点を基準として±45°以内(動作角度90°以内)を動作実用範囲と定めております。外部ストッパは、その範囲内に設置してください。


    動作実用範囲 90°
    動作実用範囲 90°

駆動回路

バイス ロータリーソレノイドを駆動させるには通電の切り換えが必要です。

図-2は代表的な駆動回路図です。なおソレノイド関連商品として、駆動回路基板も用意しております。