ラッチングソレノイド
Latching solenoid

製品紹介

ラッチングソレノイドは、永久磁石を使った自己保持型の直進型ソレノイドです。永久磁石の吸着力を使って保持しますので、省エネルギーです。

回路別に、「双安定ソレノイド」と「単安定ソレノイド」があります。


  1. 直流電力により吸引します。

    コイルに通電することにより吸引し、通電を切っても永久磁石の磁力により位置を保持します。

  2. 永久磁石の保持力で保持し続けます。

    停電時でも現位置を保持し、ロック機構も不要です。

    又、保持電流を必要としないので、コイル温度上昇、発熱等の心配がありません。

  3. ローコストタイプです。

  4. 特殊用途にも対応いたします。

    防水仕様、ラバーやエアダンパーを用いた消音仕様、40N以上の吸引力仕様にも対応可能です。

シリーズ一覧

双安定型直進ソレノイドTSBシリーズ

  • コイルの通電により往復運動
  • 永久磁石の力により両側位置で無励磁保持が可能
  • 位置決め外部ストッパーの設計が不要

用途例

  • 金融機器のフラッパー駆動部、光学・医療・分析機器のシャッター駆動部
  • 電気錠の開閉駆動部(ロッカーの蓋、自動染色装置の蓋、減菌器の蓋、据置型灰皿の蓋)
  • 医療機器のチューブクランプ
シリーズ 外径(㎜) 直流抵抗 無励磁
保持力
吸引力
(参考値)
ストローク カート 資料
TSB-0705 16×16×35.7 10Ω 3N以上 3N 5mm
TSB-0805 20×20×30 7.5Ω 5N以上 5N 5mm
TSB-1005 25×25×45 20Ω 15N以上 7N 5mm
TSB-1010 25×25×45 20Ω 10N以上 5N 10mm
TSB-LS 25×25×45 2N以上 15N 5mm

動作原理と駆動方法TSBシリーズ

保持力について


  • 2つのコイルとその間に位置する永久磁石で構成され、無通電時には左図点線の向きに永久磁石の磁界が発生することで、両側で位置を保持することができます。
    保持力以下の重量物の位置を保持することが可能です。

  • 停電時でも現位置を保持し、ロック機構も不要です。
    又、保持電流を必要としないので、コイル温度上昇、発熱等の心配がありません。
    通電時間を低く抑えられるため、低消費電力です。

動作と駆動回路について

SW1がONの時

上回路図のように通電した場合、A→Bの状態にシャフトが動き、スイッチを戻してもBの状態を保持します。

SW2がONの時

下回路図のように通電した場合、B→Aの状態にシャフトが動き、スイッチを戻してもAの状態を保持します。

注)安定的に動作する為には、R部の外部抵抗が必要です。(保持力を解除する消磁電流を流す必要がある為)
外部抵抗を入れない状態でも動作できるソレノイドもありますが、仕様の吸引力を満たせない可能性がございます。

外部抵抗を入れられない場合はご相談ください。

回路設計例


TSB seriesの回路例(参考)

ラッチングソレノイドを駆動させる為の回路は、お客様が種々の工夫をされておりますが、下記に参考例を示せていただきます。

動作モード